従業員を対象にしたNPS(eNPS)の業界別ベンチマーク調査

2017/09/11 自主調査働く

eNPS（自社推奨度）の業界ごとのスコアは企業規模別で異なる

2017年9月11日

NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション株式会社

NTTコムオンライン、従業員を対象にしたNPS® (eNPS) の
業界別ベンチマーク調査結果を発表

～eNPS (自社推奨度) の業界ごとのスコアは企業規模別で異なる～

NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューション株式会社 (本社：東京都品川区、代表取締役社長：塚本良江、以下NTTコムオンライン) は、52業界の従業員を対象に、就業先企業の推奨度 (employee NPS、以下eNPS) を測るベンチマーク調査を実施しました。

この結果、事業者でもっともeNPSが高いのは、小規模の事業者では「サービス、小売、外食」、中規模の事業者では「生活インフラ、運輸、不動産、建設」、大規模の事業者では「メディカル」となりました。

また要因別にみると、推奨度との相関が高いにもかかわらず、満足度が低い結果となったのは、小規模の事業者では「将来像・キャリアプラン」「経営陣のリーダーシップ・経営方針」、中規模の事業者では「将来像・キャリアプラン」「経営陣のリーダーシップ・経営方針」「評価・承認の公正性・透明性」「人材育成制度・OJT制度」「給与・賞与・報酬」「ポスト・昇進・昇給・処遇制度」、大規模の事業者では相対的にありませんでした。特に小規模及び中規模の事業者で従業員に対して本人の先行きを示していくことが求められていることがわかりました。

お問合せ

調査結果のポイント

(1) eNPS 1位は小規模の事業者では「サービス、小売、外食」、中規模の事業者では「生活インフラ、運輸、不動産、建設」、大規模の事業者では「メディカル」

eNPSは小規模の事業者で－89.4ポイント、中規模の事業者で－84.9ポイント、大規模の事業者で－69.9ポイントだった。中規模の事業者と大規模の事業者の間に分水嶺があることがわかった。

規模別・業界別で見ると、小規模の事業者では「サービス、小売、外食」、中規模の事業者では「生活インフラ、運輸、不動産、建設」、大規模の事業者では「メディカル」のポイントが高かった。

(2) 推奨度との相関が高いのは「将来像・キャリアプラン」だが満足度は低い

「経営陣のリーダーシップ」「雰囲気・風土・職場環境」など11の要因別に分析したところ、推奨度との相関が最も高い項目は小規模・中規模・大規模すべてで「将来像・キャリアプラン」となった (図2, 図3, 図4参照) 。また、小規模と中規模の事業者で「将来像・キャリアプラン」の満足度は平均よりも低く重点改善項目となっており、小規模と中規模の事業者の共通の課題であることがわかった。

「将来像・キャリアプラン」に加えて、小規模の事業者と、特に中規模の事業者で、推奨度との相関が高いものの満足度が平均よりも低い、改善を要する象限にプロットされる項目が多く挙がった。

図1　ポートフォリオ分析のご説明

「ポートフォリオ分析」は推奨度の要因を分析できます。聴取する従業員のそれぞれの意識・満足度項目の中で、推奨度と関係がある項目を特定するとともに、優先される改善項目が判別できる分析になります。

図2　ポートフォリオ分析 - 小規模企業の結果

図3　ポートフォリオ分析 - 中規模企業の結果

図4　ポートフォリオ分析 - 大規模企業の結果

ES-Quickとは

NTTコムオンラインでは、改善を要するポイントが多いことがわかった小規模及び中規模の事業者様向けに、安価で従業員満足度調査をご提供できるパッケージ商品「ES-Quick」をご用意しております。従業員がどれくらい会社に対して満足しているのか、どれくらい会社のことを自分自身のことに置き換えて考えているのか、つまり従業員の会社に対するエンゲージメントの度合いはどれくらいなのかを知りたかったが、200万円から300万円の予算はない... 「ES-Quick」はそんなお悩みに応える、調査設計からレポーティングまでを簡単に、安くご提供できるパッケージ商品となっております。