報道発表資料 2013年7月16日
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
gooリサーチ結果 (No.214)
学資保険に関する調査結果
~学資保険加入者は約6割。加入時に最も気になるのは「返戻率」~
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:塚本 良江)が運営するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」(*)は、登録モニターのうち、10歳未満の子ども(生まれていない子も含む)がいる20代~50代の全国男女を対象に、「学資保険」について調査を実施しました。有効回答者数1,076名でした。
総括
10歳未満の子どもがいる人のうち、学資保険に加入している人は約6割で半分以上を占めました。加入のきっかけは「必要性を感じていたので」が約8割、未加入者においても「学費のために預貯金をしているから」、「必要だとは思うが保険料を支払う余力が無いから」がいずれも約3割強となり、学資保険の加入・未加入を問わず、小さな子どもを持つ家庭では学費に備える必要性を認識していることがわかります。
次に、学資保険に加入する際に重視しているポイントを見ると1位は「返戻率」で、金融商品としての価値を求められているといえます。
また、学資保険を選ぶ際に複数商品を比較検討している人は約6割で、その情報源として最も多い手段は「インターネット」で、約5割を占めています。学資保険の選び方は「インターネットで複数社を比較検討」が多いといえます。逆に、友人・知人や保険会社の営業担当者などのリアル接点を情報源とする人は複数社の比較をせずに選ぶ傾向があることもわかりました。
調査結果のポイント
(1) 学資保険の加入率は約6割。
10歳未満の子どもがいる人のうち、学資保険に加入しているのは57.2%。年代別では20代の加入率が最も高く63.4%。
(2) 学資保険加入者、未加入者ともに学費に備える必要性を感じている。
学資保険に加入したきっかけは、「必要性を感じていたので」が最も多く84.1%を占めた。また、学資保険に加入していない理由も、「学費のために預貯金をしているから」(35.6%)、「必要だと思うが保険料を支払う余力が無いから」(31.5%)といった項目が上位にあげられ、学資保険の加入者、未加入者のいずれも学費に備える必要性を感じている。
(3) 学資保険を選ぶときに一番気になるポイントは「返戻率」。
学資保険を選ぶときに気になるポイントは、1位「返戻率(払込保険料に対する受け取り総額の割合、利率)」(89.4%)、2位「保護者に何かあった時の補償の内容」(68.0%)、3位「保険金を受け取るタイミングが適切、もしくは自由に設計できるか」(67.2%)。
(4) 学資保険の選び方はインターネットで複数社を比較検討が4割。
学資保険を選ぶ時に複数社比較検討した人は58.0%、また、情報入手先はインターネットが最も多く49.6%。選び方でみると、インターネットで複数社を比較検討する人が最も多く41.1%。
調査概要
1. 調査対象 | 「gooリサーチ」登録モニター |
---|---|
2. 調査方法 | 非公開型インターネットアンケート |
3. 調査期間 | 平成25年6月26日(水)~平成25年7月01日(月) |
4. 有効回答者数 | 1,076名 |
5. 回答者の属性 | 【性別】 男性:50.8%、女性:49.2% 【年代】 20代:10.5%、30代:40.7%、40代:40.5%、50代:8.3% |
《 補足 》
(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社(http://www.nttcoms.com/)が企画・実査・集計を行う、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。
gooリサーチの厳しい管理基準をクリアした「gooリサーチ・消費者モニター」(73.3万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(8.8万人)、携帯電話でアンケートに答える「gooリサーチ・モバイル」モニター(15.0万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.4万人)を含め、自社保有パネルとして国内最大級の延べ216万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、さまざまな市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数は2013年7月現在)
<本調査に関するお問合せ先>
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
ビジネスインテリジェンス本部
(Tel)03-4330-8402、(FAX)03-4330-8900
(E-mail)research-info@nttcoms.com
調査結果データ
(1) 学資保険の加入状況
10歳未満の子どもがいる人のうち、学資保険に加入している人は57.2%であった。【図1】
性別では大きな差が見られないが、年代別では、20代の加入率が最も高く63.4%で、30代が59.8%と続いた。【図2】
【図1】学資保険の加入状況<全体>(単一選択)
【図2】学資保険の加入状況<性別>(単一選択)
【図3】学資保険の加入状況<年代別>(単一選択)
(2) 学資保険加入のきっかけ
学資保険に加入したきっかけでは、「必要性を感じていたので」という回答が最も多く84.1%を占めた。他人からの勧奨ではなく、将来の学費に備える必要性を感じて加入する傾向が強いことがわかる。【図4】
【図4】学資保険に加入したきっかけ(複数選択)
一方、学資保険に加入していない人の未加入理由で最も多いのが「学費のために預貯金をしているから」(35.6%)で、僅差で「必要だとは思うが保険料を支払う余力が無いから」(31.5%)が続いたことから、学資保険には加入していないものの、学費に備える必要性を認識していることがわかる。
また、「学資保険のことをよく知らないから」(21.7%)といった、学資保険に対する理解不足も加入に至らない原因になっているといえる。【図5】
【図5】学資保険に加入していない理由(複数選択)
(3) 学資保険を選ぶポイント
学資保険を選ぶときに気になったポイントを1位~3位まで確認したところ、最も気になる点は「返戻率(払込保険料に対する受け取り総額の割合、利率)」(89.4%)で9割を占めた。次に、「保護者に何かあった時の補償の内容」(68.0%)や「保険金を受け取るタイミングが適切、もしくは自由に設計できるか」(67.2%)となり、上位3つがそれ以降を大きく引き離している。【図6】
このことから、学資保険は、第一に金融商品としての価値がある事が求められ、次に保険商品としての価値が求められているといえる。
【図6】学資保険を選ぶ時に気になった事
※ 第1位~第3位までの回答を積み上げ集計
(4) 学資保険を選ぶ際の情報収集
学資保険に加入するにあたり、複数の生命保険会社と比較した人は58.0%であった。【図7】
【図7】学資保険を選ぶ際の比較検討状況 (単一選択)
学資保険を選ぶ際の情報源では、「インターネット」(49.6%)が最も多く、「友人・知人や親戚等」(33.3%)、「保険会社の営業担当者」(31.5%)が続いた。
それぞれの情報源について比較検討状況を踏まえてみると、学資保険を選ぶ際は、「複数社を比較してインターネットで情報収集」する人が41.1%で最も多い。逆に、友人・知人や保険会社の営業担当者などのリアル接点を情報源とする人は複数社の比較をせずに選ぶ傾向がある。【図8】
【図8】学資保険を選ぶ際の情報源と比較検討状況(複数選択)
NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。