インターネットリサーチなら、NTTグループの信頼と実績、NTTコム リサーチへ

海外生活満足度に関する調査のアイキャッチ

海外生活満足度に関する調査

自主調査 住む Download

約7割が海外での生活に満足、総合満足度に最も影響を与えるのは「快適度」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

平成22年11月15日

NTTレゾナント株式会社

「海外生活満足度」に関する調査結果

~約7割が海外での生活に満足、総合満足度に最も影響を与えるのは「快適度」~

インターネットアンケート・サービスを提供する「gooリサーチ」は、「gooリサーチ」の登録モニターの中から海外生活の経験がある方を対象に「海外生活満足度」に関する調査を実施しました。有効回答者数は892名でした。

総括

今回の調査結果から、海外での「生活全般の総合的な満足度」について、約7割が満足(「大変満足」+「やや満足」)と回答しており、全般的に満足度が高いことが分かりました。個別満足度でみると、満足の割合は「住宅」が約6割と高く、一方、不満(「大変不満」+「やや不満」)が高かったのは、「食生活」となり3割半ばでした。食生活での具体的な不満として、「日本の食材の入手が困難」や「食材が高い」、「日本食を食べられる店が少ない」が挙げられています。

「生活全般の総合的な満足度」に影響を与えている要因を把握するために共分散構造分析を行ったところ、「住宅」や「食生活」、「地域住民との関係」を要素とする『快適度』が最も大きな効果を与えていることが分かりました。「治安」や「医療環境」を要素とする『安心度』は、「生活全般の総合的な満足度」に直接的な影響を与えておらず、『快適度』を通じで間接的に効果を及ぼしていることが示唆されました。さらに、『快適度』は直接効果と同時に、間接的に「娯楽」や「通信・メディア環境」を要素とする『充実度』を通じて、「生活全般の総合的な満足度」を高めていることが明らかとなりました。

調査概要

1. 調査対象 「gooリサーチ」登録モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
「海外生活の経験がある」方を抽出するため、2段階調査を実施
3. 調査期間 平成22年5月26日~5月28日
4. 有効回答者数 892名
5. 回答者の属性 【性別】
男性:35.2%、女性:64.8%

【年代】
10代:1.9%、20代:30.3%、30代:34.3%、40代:21.4%、50代:8.3%、60代:3.4%、70代以上:0.4%

【職業】
会社経営・役員:2.1%、会社員:37.2%、契約社員・派遣社員:9.4%、自営業・自由業・SOHO勤務:5.9%、アルバイト・フリーター:7.8%、専業主婦・専業主夫:22.1%、学生:9.6%、その他:5.7%

調査結果のポイント

(1) 約7割が海外での生活に満足

海外での「生活全般の総合的な満足度」は、約7割が満足(「大変満足」+「やや満足」)と回答しており、全般的に満足度が高いことが分かった。個別満足度でみると、満足の割合は「住宅」が約6割と高く、一方、不満(「大変不満」+「やや不満」)が高かったのは、「食生活」となり3割半ばであった。

(2) 食生活での具体的な不満は「日本の食材の入手が困難」が約4割

『食生活』での具体的な不満点は、「日本の食材の入手が困難(43.2%)」が最も高く、次いで「食材が高い(23.9%)」、「日本食を食べられる店が少ない(21.6%)」となった。

(3) 滞在した国・地域別満足度は「カナダ」がトップ、低いのは「中国・韓国・台湾・香港」

滞在した国・地域別での「生活全般の総合的な満足度」は、「カナダ」で満足(「大変満足」+「やや満足」)の割合が81.1%と最も高く、一方、不満(「大変不満」+「やや不満」)は「中国・韓国・台湾・香港」が25.0%と高い結果になった。

(4) 「生活全般の総合的な満足度」に最も影響を与えるのは「住宅」や「食生活」などに基づく『快適度』

「生活全般の総合的な満足度」に影響を与えている要因を把握するために共分散構造分析(※1)を行ったところ、「住宅」や「食生活」、「地域住民との関係」を要素とする『快適度』が最も大きな効果を与えていることが分かった。「治安」や「医療環境」を要素とする『安心度』は、「生活全般の総合的な満足度」に直接的な影響を与えておらず、『快適度』を通じで間接的に効果を及ぼしていることが示唆された。さらに、『快適度』は直接効果とは別に、間接的に「娯楽」や「通信・メディア環境」を要素とする『充実度』を通じて、「生活全般の総合的な満足度」を高めていることが明らかとなった。

(※1) 共分散構造分析(構造方程式モデリング、SEM)は、観測データの背後にある様々な要因の関係を分析する統計手法。第2世代の多変量解析と呼ばれる。

調査結果データ

(1) 海外生活に関する満足度

海外生活に関する満足度を尋ねたところ、満足(「大変満足」+「やや満足」)の割合は、「住宅」に関して61.8%と最も高く、次いで「生活の便利さ(55.7%)」となった。一方、不満(「大変不満」+「やや不満」)の割合は、「食生活(34.4%)」、「医療環境(32.9%)」、「通信・メディア環境(30.9%)」の順で高い結果となった。「生活全般の総合的な満足度」では、約7割が満足(「大変満足」+「やや満足」)と回答しており、全般的に満足度が高いことが分かった。【図1】

【図1】海外生活に関する満足度

【図1】海外生活に関する満足度

(2) 具体的な不満・不安要素

「生活全般の総合的な満足度」で不満の割合が高い結果となった『食生活』、『衛生・医療環境』、『通信・メディア環境』の分野に関して、具体的に不満や不安に感じていた点について尋ねたところ、『食生活』では「日本の食材の入手が困難(43.2%)」が最も高く、続いて「食材が高い(23.9%)」、「日本食を食べられる店が少ない(21.6%)」となった。

また、『衛生・医療環境』では、「日本人医師のいる病院が少ない(37.9%)」がトップで、次いで「受診料が高い(27.2%)」、「衛生環境がわるい(16.3%)」が続いた。

そして、『通信・メディア環境』に関しては、「通信環境がわるい(通信速度が遅い、接続が切れやすい等)(33.4%)」が最も高く、次いで「郵便・物流環境がわるい(配達に時間がかかる、届かないことがある等)(28.6%)」、「新聞・雑誌・書籍の入手環境(高い、選択肢が少ない等)(15.5%)」が挙げられた。【図2】

【図2】具体的な不満・不安要素(食生活/衛生・医療環境/通信・メディア環境)

【図2】具体的な不満・不安要素(食生活/衛生・医療環境/通信・メディア環境)

(3) 滞在した国・地域別の 「生活全般の総合的な満足度」

滞在した国・地域別で「生活全般の総合的な満足度」をみると、満足(「大変満足」+「やや満足」)の割合は、「カナダ(84.1%)」が最も高く、続いて「ドイツ・フランス(80.0%)」、「イギリス(74.2%)」となった。一方、不満(「大変不満」+「やや不満」)は、「中国・韓国・台湾・香港(25.0%)」が最も高く、次いで、「その他ヨーロッパ(23.0%)」、「東南アジア・インド・中東その他アジア・アフリカ(20.0%)」が続いた。【図3】

【図3】生活全般の総合的な満足度_滞在した国・地域別

【図3】生活全般の総合的な満足度_滞在した国・地域別

(4) 満足度に影響を与えている要因分析

海外生活における「生活全般の総合的な満足度」に影響を与えている要因を把握するため、ステップワイズ法による重回帰分析を行った。その結果、標準偏回帰係数βの値は、「食生活」の0.205が最も高く、次いで「生活の便利さ(0.184)」、「娯楽(0.182)」となった。【図4-1】

【図4-1】「生活全般の総合的な満足度」に対する個別項目による重回帰分析結果

【図4-1】「生活全般の総合的な満足度」に対する個別項目による重回帰分析結果

重回帰分析において標準偏回帰係数を解釈することが目的である場合、予測変数の数は2つまでにとどめることが望ましい(※2)という指摘もあることから、続いて、共分散構造分析にて満足度の因果関係を検証することとした。

まず、「生活全般の総合的な満足度」以外の個別項目を対象とした探索的因子分析を行ったところ、3つの因子が抽出された。各因子の下位尺度としての信頼性を示すクロンバックαは、第1因子が0.859、第2因子が0.788、第3因子が0.870となり信頼性が確認された。また、因子間で比較的強い相関も確認された。各々、『充実』、『快適度』、『安心度』と解釈した。【図4-2】

(※2) [出所] 豊田秀樹 『共分散構造分析』 2008

【図4-2】個別項目を対象とした探索的因子分析結果

【図4-2】個別項目を対象とした探索的因子分析結果

次に、個別項目間の関係性や、個別項目の満足度と「生活全般の総合的な満足度」との因果関係の有無や強さを確認するため、抽出された潜在的な因子を基にモデルを作成し、共分散構造分析を行った。モデルの適合度は、GFI=0.831、AGFI=0.696、RMSEA=0.187となり、好ましい適合度が得られなかった。【図4-3】

そこで、適切なモデルへ改良をするために、修正指標を用いてモデルの修正を行った。修正指標において『安心度』から『快適度』、『快適度』から『充実度』への矢印が有意であることが分かったため、パスを追加することとした。【図4-4】

修正後のモデルをみると、「治安」や「医療環境」を要素とする構成概念の『安心度』から「生活全般の総合的な満足度」へのパスが0.06と低く、検定統計量も5%有意水準である1.96を下回っている。従って、因果関係が存在するとみなせないと解釈し、『安心』から「生活全般の総合的な満足度」のパスを削除することとした。【図4-5】【図4-6】

以上の修正を踏まえたモデルの適合度は、GFI=0.963、AGFI=0.931、RMSEA=0.080となり、当てはまりの良いモデルを構築した。【図4-7】

【図4-3】共分散構造分析結果

【図4-3】共分散構造分析結果

【図4-4】修正指標

【図4-4】修正指標

【図4-5】修正後の共分散構造分析結果

【図4-5】修正後の共分散構造分析結果

【図4-6】検定統計量1.96未満のパス

【図4-6】検定統計量1.96未満のパス

【図4-7】再修正後の共分散構造分析結果

【図4-7】再修正後の共分散構造分析結果

再修正後モデルの分析結果から、「生活全般の総合的な満足度」に最も影響を与える項目は、「住宅」や「食生活」、「地域住民との関係」を要素とする構成概念の『快適度』であることが分かった。標準化係数は0.59である。次いで、「娯楽」、「通信・メディア環境」を要素とする構成概念の『充実度』の0.36となった。

『快適度』は、直接、「生活全般の総合的な満足度」を向上させると同時に、『充実度』にも影響を与えており、これを通じて間接的に「生活全般の総合的な満足度」を高めていることが分かる(間接効果=0.28、総合効果=0.87)。

また、『安心度』が増すだけで「生活全般の総合的な満足度」が直接向上するわけではなく、『快適度』を通じで間接的に影響を及ぼしていることが読み取れる(間接効果=0.48)。

つまり、「生活全般の総合的な満足度」に対しては『快適度』が最も大きな効果を与えているものの、間接効果を考慮すると、『安心度』も『快適度』を通じて「生活全般の総合的な満足度」を高める要因となっており、また、『快適度』は『充実度』を規定し、その結果、「生活全般の総合的な満足度」にも影響を与えていることが示唆された。

以上の分析から、海外生活において、『安心度』が増すことで『快適度』を促し、さらに『充実度』が高まり、その結果、「生活全般の総合的な満足度」が増すという因果関係が明らかとなった。

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

この調査結果の単純集計を無料にて提供しています。

タグ: . .

ネットリサーチをご検討の方、市場調査に興味のある方、お気軽にお問合せください。

上へ戻る