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第3回「大学の講義の公開」に関する調査結果

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音楽再生機利用や評価・口コミ機能への期待高まる

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gooリサーチ と 慶應義塾大学 による共同企画調査

goo、慶應義塾大学

お知らせ 平成22年6月14日

NTTレゾナント株式会社
慶應義塾大学グローバル学習科学・技術研究センター

【慶應義塾大学・gooリサーチ共同調査】

第3回「大学の講義の公開」に関する調査結果

~音楽再生機利用や評価・口コミ機能への期待高まる~

インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」(*1)を提供するNTTレゾナント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中嶋孝夫)と慶應義塾大学グローバル学習科学・技術研究センター(東京都港区、センター長:大川恵子 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、以下慶應義塾大学)は、全国のgooリサーチ登録モニターを対象に「大学の講義の公開」に関する調査を実施しました。
(※「個人的な学習」とは、会社(団体)・学校が提供している研修以外の自己学習を指す。)

今回の調査結果より、大学の社会的役割に対する期待の高さが明らかとなりました。講義内容を公開している大学のWebサイトの利用ニーズは7割に上り、講義の評価機能や口コミ機能の追加が求められています。また、利用者の多くが音楽再生機器での利用も望んでいます。大学の近くに住む消費者に対する公開講座実施のニーズは8割に上り、インターネット配信を望む声も多く聞かれました。これからの大学に対する期待として、学問の追求に加え、知識の学外への還元や社会貢献が挙げられており、大学が果たす役割に期待が集まっていることがうかがえます。

本調査は、慶應義塾大学が日本オープンコースウェア・コンソーシアム(以下JOCW(*2)、代表幹事:福原美三 慶應義塾)の経験をふまえてNTTレゾナントと共同で調査の企画・設計・分析を行ったもので、過去に実施した4回分の調査結果をもとに、より深い消費者の意向を時系列で把握するべく実施しました。

総括

有効回答者1,200名のうち、大学が講義内容を公開している大学サイトの利用ニーズはおよそ7割に上り、昨年度を上回りました。講義を選択する際の参考情報としては、「関連する講義の紹介機能(48.3%)」や「利用者による具体的なコメント(44.3%)」が求められており、他の利用者による講義の評価機能や口コミ閲覧機能の付加による満足度向上が期待されます。また、音楽再生機器による動画学習のニーズも高まっていることが分かりました。現在、大学の講義内容はiPodでの閲覧が可能となっていますが、iPod所有者の約7割、所有していない人でも3割以上の人が、音楽再生機器で利用したいと回答しています。特に、iPod所有者の利用意向は高まっており、2008年度から9.8ポイント上昇しました。

居住地の近くにある大学が公開講座を実施している場合、受講したいと考えている消費者は、8割に上ります。そのうち8割の人はインターネットで視聴する意向がありました。大学は、近くに住む消費者に対し、公開講座の開催・インターネット配信を行うことにより、地域社会の生涯学習推進に貢献することが可能だと考えられます。これからの大学に期待することについても、高度な学問の追求や知識の学外への還元、社会貢献に関する項目が挙げられ、大学が社会に対して果たす役割への期待は高まりを見せています。

調査結果のポイント

(1) 講義内容を公開している大学サイトの利用ニーズは約7割

講義内容を公開している大学サイトの利用経験について回答者全員に聞いたところ、利用経験者は5.4%だった。利用したことはないが今後利用する意向のある人は68.1%で、利用ニーズはおよそ7割に上る。利用経験率、利用意向ともに2008年度から上回った。サイトを知ったきっかけは、「大学のホームページ(41.8%)」や「検索エンジン(28.8%)」と答えた人が多く、これらの媒体での適切な誘導が求められる。

また、「きっかけ」があった後、実際に学習サービスを受けるまでにどのような行動を取ったか尋ねたところ、約半数の人がネット検索サイトで関連情報を検索している。口コミやマスメディアからきっかけを得て、それについてネットで詳細情報を取得するというような流れがうかがえる。

(2) 講義を選ぶ際に参考にする情報は、関連講義のレコメンド機能と、利用者によるコメント

閲覧する講義を選択する際の参考情報として、「関連する講義の紹介機能(48.3%)」を選んだ人が最も多かった。次いで「利用者による具体的なコメント(44.3%)」となった。2008年度と比較すると他の利用者の評価やコメントなどを知りたい人が増えており、講義内容を大学のサイトで公開する際には、利用者による評価や口コミ情報交換機能があると、満足度向上につながる可能性がある。

(3) 音楽再生機器による動画学習のニーズは高い

現在、大学の講義内容はiPodやiPhoneの専用サイトから閲覧することが可能となっているが、その利用意向を尋ねたところ、iPodを所有している人で約7割、所有していない人でも3割以上の利用意向があった。特にiPod所有者の利用意向は2008年度から9.8ポイント上昇しており、音楽再生機器による動画学習のニーズは高まっている。

(4) 地域における大学の講義公開・インターネット配信のニーズは約8割

居住地の近くにある大学が公開講座を実施している場合、受講したいと考えている消費者は、8割以上となった。その公開講座をインターネットの動画で見たいか尋ねたところ、「見たい(27.5%)」と「どちらかといえば見たい(52.6%)」を合わせ8割の人がインターネットで視聴する意向を示した。大学は、近くに住む消費者に対し、公開講座の開催や講座のインターネット配信を行うことにより、地域社会の生涯学習推進に貢献することが可能であると考えられる。

(5) これからの大学に期待することは、高度な学問の追求や知識の学外への還元

これからの大学の役割について期待するものを回答者全員に聞いたところ、性年代別で傾向が分かれた。20~30代の男性は「知識の構造化・有効活用」や「未来の発展のための実験・検証機関」など研究機関として期待している一方、40代以上の男性は「共存社会実現への貢献」や「大学のオープン化」など大学が保有する知見を社会に役立てていくことを期待している。また40代以上の女性は、「地球環境問題への貢献」や「社会貢献活動の実施」など社会問題の解決に向けた行動を求めている。

《 補足 》

(*1)【 gooリサーチ 】 http://research.goo.ne.jp/
ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと、日本のリーディングシンクタンクである三菱総研の調査企画力、コンサルティング力が融合した、高品質で付加価値の高いインターネットリサーチ・サービスです。携帯電話でアンケートに答える 「gooリサーチ・モバイル」モニター(11.4万人)、キーパーソンのビジネスマンを中心とする「gooリサーチ・ビジネス」モニター(7.5万人)、団塊世代・シニア層、ならびに若年層を中心とした郵送調査手法で回答する「郵送調査専属モニター」(3.4万人)を含め、379万人の登録モニターを擁し、消費者向け調査から、法人向け調査、グループインタビューまで、様々な市場調査ニーズに対応しています。(モニターの人数はいずれも平成21年7月現在)

(*2)【 日本オープンコースウェア・コンソーシアム 】 http://www.jocw.jp/index_j.htm
日本オープンコースウェア・コンソーシアム (略称:JOCW)は、日本におけるオープンコースウェア活動(高等教育機関において正規に提供された講義および関連情報のインターネット無償公開)を援助し普及することを目的として、平成18年に設立されました。慶應義塾大学は、平成17年5月より独自の「慶應義塾オープンコースウェアサイト」で講義内容をWeb上で公開しており、JOCWの初代事務局を務めています。

<本発表資料に関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 広報担当
(Tel) 03-6703-6250、(E-mail) pr@nttr.co.jp
慶應義塾大学広報室
(Tel) 03-5427-1541、(E-mail) m-koho@adst.keio.ac.jp

<gooリサーチに関するお問合せ先>

NTTレゾナント株式会社 ビジネスプラットフォーム事業部 リサーチ部門
(Tel) 03-6703-6660、(FAX) 03-5476-2582、(E-mail)research@goo.ne.jp

調査結果について

1. 調査対象 gooリサーチ・消費者モニター
2. 調査方法 非公開型インターネットアンケート
3. 調査期間 平成22年1月22日(金)~平成22年1月29日(金)
4. 有効回答者数 1,200名
5. 回答者の属性 【年齢】
~19歳16.6%、20~29歳16.6%、30~39歳16.6%、40~49歳16.6%、50歳~59歳16.6%、60歳~16.6%

【男女内訳】
男性:50.0% 女性:50.0%

【最終学歴】
中学校3.7%、高等学校25.8%、専門学校、各種学校等9.4%、高専1.3%、短期大学9.4%、大学(文系)28.8%、大学(理系)12.8%、大学(医歯薬系)1.1%、大学院、ビジネススクール(ビジネススクール・ロースクール含む)5.0%、海外の大学・大学院0.9%、その他2.3%

調査結果データ

(1) 講義内容を公開している大学サイトの認知経路・利用率

1.講義内容を公開している大学サイトの利用経験者は5.4%だが利用意向者は68.1%

講義内容を公開している大学サイトの利用経験について回答者全員に聞いたところ、2009年度は「過去1年以内に利用したことがある(3.1%)」と「過去1年以上前に利用したことがある(2.3%)」を合わせ、5.4%の人が利用したことがあると回答した(以下"利用経験者")。また、「利用したことはないが今後利用したいと思う」と回答した人(以下"利用意向者")は68.1%となり、利用ニーズは7割に上った。2008年度の同時期に行った調査結果と比較すると、利用率は1ポイント、利用意向は2.5ポイント増加した。【図1】

【図1】大学の講義内容を公開しているサイトの利用経験(過去1年以内) ※単一回答

【図1】大学の講義内容を公開しているサイトの利用経験(過去1年以内) ※単一回答

2.講義内容を公開している大学サイトを知るきっかけは、「大学のホームページ」

インターネット上で大学の講義内容を公開しているサイトを知ったきっかけについて尋ねたところ、「大学のホームページ(41.8%)」と答えた人が最も多かった。次いで「検索エンジン(28.8%)」、「友人・知人から聞いて(21.6%)」となった。2008年度の調査結果と比較すると、「大学のホームページ」や「大学の講義の公開について紹介するイベント」「大学の授業で聞いて」など、大学に関係するところから知った人が増えている。【図2】

【図2】 大学の講義内容を公開しているサイトを知ったきっかけ ※複数回答

【図2】 大学の講義内容を公開しているサイトを知ったきっかけ  ※複数回答

(2) 講義内容を公開している大学サイトの利用状況歴

1.講義内容を閲覧した場所は「自宅」が80.0%、「学校」は15.4%

利用経験者が、講義内容を公開しているサイトを閲覧した場所は、「自宅(80.0%)」が圧倒的多数を占め、次いで「学校(15.4%)」となった。移動中の利用、飲食店などでの利用はほとんどない状況となっている。2008年度に2位だった「会社」は、2009年度は12.3%で、3位と順位を下げた。【図3】

【図3】大学の講義内容を公開しているサイトを閲覧した場所 ※単一回答

【図3】大学の講義内容を公開しているサイトを閲覧した場所 ※単一回答

2.大学の講義内容を公開しているサイトの利用経験者のうち5割以上が満足

利用経験者に総合的な満足度を尋ねたところ、「非常に満足」は6.2%、「満足」は44.6%となった。大学の講義内容を公開しているサイトについて、利用経験者の満足度は5割以上で、強い不満を持つ人も少ない。【図4】

【図4】閲覧した大学の講義の公開に関する総合的な満足度 (n=65) ※単一回答

【図4】閲覧した大学の講義の公開に関する総合的な満足度 (n=65) ※単一回答

3.利用率の高い講義内容の分野は情報学や社会科学、利用意向の高い分野は実学・教養系

利用経験者が大学サイトで閲覧した講義内容の分野は、2009年度は「情報科学(23.1%)」が第1位、第2位が「文学(20.0%)」「工学(20.0%)」、第3位が「社会学・社会福祉学(18.5)」「経済学(18.5%)」となった。2008年度に第1位だった「経済学(22.6%)」は、2009年度に第3位に下落した一方、下位だった「社会学・社会福祉学」が上位にランクインした。

利用意向者が大学サイトで閲覧したいと思う講義の分野について、上位5科目を2006年度から時系列でみると、「経済学」が毎年トップに挙げられている。また「経営学・マーケティング」「情報科学」「文学」など実学や教養関連の科目は順位の変動はあるもののほぼ上位に挙げられている。その他、「医学」や「社会学・社会福祉学」がランクインすることが多い。【図5】【図6】

【図5】過去1年間で利用した講義内容の分野(利用経験者)※複数回答

【図5】過去1年間で利用した講義内容の分野(利用経験者)※複数回答

【図6】利用してみたい講義内容の分野上位5科目(利用意向者)※複数回答

【図6】利用してみたい講義内容の分野上位5科目(利用意向者)※複数回答

4.講義を選ぶ際に参考にする情報は、関連講義の紹介と、利用者のコメント

閲覧する講義を選択する際の参考情報として、「関連する講義の紹介機能」を選んだ人は最も多い48.3%。また「利用者による具体的なコメント」を選んだ人は44.3%で、二番目に多い回答となった。2008年度と比較して、「利用者によるアンケート結果(28.7%)」や「アクセス数のランキング(20.4%)」など他の利用者の動向を知りたいとする人が増加した。【図7】

【図7】閲覧する講義を選ぶ時に参考にしたいと思う情報 ※複数回答

【図7】閲覧する講義を選ぶ時に参考にしたいと思う情報 ※複数回答

5.iPodシリーズでの講義内容閲覧について、iPod所有者の約6割が利用意向を示す

現在、大学の講義内容はiPodやiPhoneの専用サイトから閲覧することが可能であるが、その利用意向を尋ねたところ、iPodを所有している人で約7割、所有していない人でも3割以上の利用意向があった。2008年度と比較すると、iPod所有者の利用意向は9.8ポイント増加しており、iPodなどの動画再生機能のついた機器を活用した学習意欲が高まっていることが分かる。【図8】

【図8】iPodやiPhoneで大学の授業の動画が無料で見られるサービスの利用意向 ※単一回答

【図8】iPodやiPhoneで大学の授業の動画が無料で見られるサービスの利用意向 ※単一回答

6.大学の講義内容の公開で重要な点は「講義の分かりやすさ」と「講義テーマの面白さ」

大学の講義内容を公開する場合に重要だと思う点について回答者全員に聞いたところ、多く挙げられたのは「講義の分かりやすさ(30.6%)」や「講義テーマの面白さ(21.2%)」であった。2006年度からの4年間で比較すると、上位3位は変わっていないが、「講義の分かりやすさ」や「講義テーマの面白さ」など内容に関する重視度が高まった一方、「講義のラインナップの豊富さ」については、減少した。【図9】

【図9】大学の講義内容をインターネットで無料公開する場合に重要な点 ※単一回答

【図9】大学の講義内容をインターネットで無料公開する場合に重要な点 ※単一回答

(3) 地域における大学の講義公開のニーズ

1.近くの大学が実施する公開講座を受講したいと考える消費者は8割以上

居住地の近くにある大学が公開講座を実施していた場合、受講したいと考えている消費者は、8割以上である。中でも「テーマによっては受講したい(66.5%)」と回答している人が多い。【図10】

【図10】近くの大学が実施する公開講座の受講意向(n=1,200) ※単一回答

【図10】近くの大学が実施する公開講座の受講意向(n=1,200) ※単一回答

2.利用意向の高い講義内容の分野は実学系科目

居住地の近くにある大学の公開講座を受講したいと回答した消費者に、その公開講座をインターネットの動画で見たいか尋ねたところ、「見たい(27.5%)」と「どちらかといえば見たい(52.6%)」を合わせ8割以上の人がインターネットで視聴する意向を示した。【図11】

【図11】近くの大学が実施する公開講座のインターネットでの動画視聴意向 ※単一回答

【図11】近くの大学が実施する公開講座のインターネットでの動画視聴意向 ※単一回答

(4) これからの大学の役割

1.大学に期待することは、高度な学問の追求や社会貢献、知の社会への還元

これからの大学の役割について期待するものを回答者全員に聞いたところ、20~30代の男性は「知識の構造化・有効活用」や「未来の発展のための実験・検証機関」など研究機関として期待する傾向にあった。一方、40代以上の男性は「共存社会実現への貢献」や「大学のオープン化」など大学が保有する知見を社会に役立てていくことを期待する傾向にある。また40代以上の女性は、「地球環境問題への貢献」や「社会貢献活動の実施」など社会問題の解決に向けた行動を求めている。【図12】

【図12】これからの大学の役割について期待するもの。 (n=1,200) ※複数回答(コレスポンデンス分析)

【図12】これからの大学の役割について期待するもの。 (n=1,200) ※複数回答(コレスポンデンス分析)

※コレスポンデンス分析・・・頻度表のデータをもとにして、表頭と表側の項目を多次元空間に点として表すための分析手法。対応分析ともいう。空間上の点の相対的距離によって、カテゴリー間における関連の強さをビジュアルに把握することができる。(日本経済新聞社「マーケティング用語辞典」より引用)。

NTTコム リサーチは、平成24年10月1日にエヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社からNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社へ事業譲渡され、平成25年12月9日にgooリサーチより名称変更いたしました。gooリサーチの調査結果(共同調査含む)等についてはこちらまでお問合せください。

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