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やせ過ぎ女性と伸びない身長のアイキャッチ
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私は太っている

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運動不足について書いたコラムで、男の肥満が増えていることを紹介したが、体格という観点から日本人の体重や身長はどのような傾向にあるのだろうか。
平成16年国民健康・栄養調査結果の「適正体重の認識(自分の体重の認識と実際の体重との一致)」をチェックして見てみよう(図1)。すると、男性の場合、肥満・標準・スリムを問わず申告の通りだった人が80.0%、過小評価の人が5.2%、過大評価の人が14.9%である。ほとんどの人は自分の適正体重を認識していると言ってよさそうだ。女性の場合、総数で申告通りが69.7%、過小評価は2.4%、過大評価が28.0%である。

図1 適正体重の認識

体重コントロールも多くの人が、努力しているようだ。「あなたは、現在、理想の体重に近づけよう、あるいは理想の体重を維持しようと心がけていますか」という質問に対して、男性の場合、「はい」という回答が59.6%に上る(図2)。自覚してやることをやっている人はけっして少なくない。女性の場合、69.5%の人が体重コントロールをやっている。

図2 体重コントロールを実施する人の割合

図1でいう過大評価とは、実際は低体重の人がふつうまたは肥満と、標準の人が肥満と自分の体重を評価しているということだ。つまり、女性の4分の1以上は自分が「太っている」と思い込んでいるということになる。女性はよく「私は太っている」と自らを評するが、謙遜や社交辞令的なものではなく、本当にそう思っている人が多いということが、数字の上でも証明されている。

なぜ若い女性はスリムを求めるのか

しかし、である。それにしても、日本の女性はスリムな人が多い。
図3は、やせ過ぎ女性比率の国際比較である。例によって、低体重判定の根拠は、体重を身長の2乗で割ったBMIが18.5未満である。われわれは、いわゆる先進国ほど美容を気にして、スリムな女性が増えるのではないかと思うが、現実は食料事情に左右されて、発展途上国ほど多く、いわゆる先進国の比率は必ずしも高くない。ところがGDPが高い割に、他の先進国からぽつんと離れてたたずんでいるのが、わが日本なのである。やせ過ぎ比率12.24%。これはラオスやマダガスカルと同じ水準で、他の先進国には見られない現象だ。日本以外のいわゆる先進国は、例外なく5%ラインの下にくる。

図3 やせ過ぎ女性比率の国際比較

なぜ、日本の女性はこれほどまでにスリムな人が多いのだろう。
再び、図1を見てほしい。前述の通り、女性は総数では申告通りが69.7%、過大評価が28.0%で、過小評価は2.4%だった。実体重より「太っている」と思い込んでいる人が3〜4人に1人いて、その反対に「やせている」と考えている人は40人に1人しかいない。これはもう過剰な思い込みではないかと思えるのだが、若い年代に絞ると、この傾向はさらに強くなる。15〜19歳の過小評価の人は実に0%。20〜29歳では1.0%と100人に1人。ほとんど誤差の範囲だ。さらに、30〜39歳になっても1.9%。逆に、過大評価は上記のいずれの年代もすべて30%台の半ばになる。若い女性の過剰な思い込みが、世界的にみると8人に1人がやせ過ぎという現実につながっている。スリム=きれいという意識があることは、想像に難くない。では、その「きれい」の定義は何なのか。

一つの仮説は、異性つまり男性の目を気にして「きれい」を求めているから、である。ところがケンブリッジ大学のデベンドラ・シン博士の研究によると、男性が最も魅力を感じる女性の体型は、平均的な体重でウエスト対ヒップの率(ウエスト割るヒップ)=0.7の女性だという。このデータから男性は、やせた女性よりもメリハリのある体型の女性を好む傾向にあることがわかる。
では、「健康」を意識したスリム化ではないかと考えたが、BMI指数では健康上から最も病気になりにくい指数は22と言われている。つまり、総体的に男性はスリムな女性より平均的な体重の女性を好み、また、健康上からも低体重はメリットがないということになる。

低体重の女性がすべてダイエットによるものではないだろうが、スリムを求めてダイエットに励む女性の多くは、自分自身の判断ではなく、メディアなど外部から与えられる情報による「きれい」を追求しているのではないかという危惧だ。スリムな女性が増える背景には、情報に惑わされ、自らの価値観による美しさや健康を確立できない精神的な未成熟さがあるように思えてならない。

日本人の身長はマキシマム?

体重ばかり取り上げてきたので、次は身長について。
文部科学省の学校保健統計調査速報によれば、平成16年度の17歳男子の平均身長は170.8センチメートルである(図4)。親の世代でもある1957年生まれよりはもちろん高いが、その差は2センチメートル。さほどの差でもなく、逆に、この程度かと意外に思う人が多いのではあるまいか。
実は、戦後、順調に伸びてきた日本人の平均身長は、年号が平成に入った頃からぱたりと動かなくなり、男性の場合、170cm辺りに停滞している。戦後25年足らずでおよそ7cmも大きくなったのに、なぜ、伸びが止まってしまったのか。これについて、子供時代のストレスを取り除いてカルシウム不足を解決すれば、まだまだ伸びるという意見があるが、今の身長が日本人の限界という意見もある。

図4 年齢別身長の平均値の推移

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酪農乳業関連情報のサイトであるJ-MILKに掲載された国立科学博物館人類研究部の馬場悠男さんの意見は後者だ。ゼロサム社会のため限られた食料資源をシェアしていた江戸時代の男性の平均身長は155cmで、縄文人よりも小さかったようだが、これが日本人のミニマム。そしてここ数年、平均身長が停滞している状況からすると、170cmちょっとというのが、遺伝的素養に基づくマキシマムの値らしい。
確かに、以前ほどオフィスや電車で若いコが大きくなったなあとか、足が長くなったなあとか感じることは少なくなった。希望としては、日本人ももっともっと格好よくなってほしいが、さて、どうなっていくのだろうか。

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