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「ペットブーム」の実態

トレンド 流行る廃る

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「流行る廃る」

「犬」「ネコ」の人気が高く、「鳥類」は人気が凋落

ペットブームということばが使われてから久しい。実際にどれだけの人がペットを飼っているのだろうか。内閣府が2003年に実施した「動物愛護に関する世論調査」によれば、2003年時点で36.6%の人が「ペットを飼っている」と答えた。約3人に1人が飼っている計算になる。内閣府の以前のデータを見ても、この比率は1979年以来ほぼ変化していない。

ただし、飼っているペットの種類には大きな変化が見られる。なかでも目立つのは「犬」の変わらぬ人気の高さと、「鳥類」の激減だ(図1)。

図1 飼育しているペットの種類

ペットの種類として最も多いのは「犬」。しかも、1979年には46.1%だったものが、さらに増加を続け、2000年には63.8%に達した。2003年の調査ではやや減ったが、それでも62.4%をキープしている。「ネコ」は1983年以来微増を続け、2003年には29.2%である。

目立つのは「鳥類」の激減だ。1979年には37.6%だったのが、2003年には7.7%にまで減ってしまった。その理由は定かではないが、1つは住宅事情や所得状況の改善、そして、2つ目としては、次の調査とも関連するが、感情移入しやすい犬やネコの人気が「癒し」の対象として高まったため、相対的に鳥類の人気低下につながっているのではないかと考えられる。

ペットを飼う理由は「実用」から「癒し」へ

内閣府の調査では、ペットを飼育している理由も尋ねている。2003年の調査では、トップは「家族が動物好きだから」(60.5%)、以下「気持ちがやわらぐ(まぎれる)から」(47.9%)、「自分が動物好きだから」(38.3%)、「子どもの情操教育のため」(21.6%)と続く(図2)。

こうしたペットを飼う理由は、時代を追って変化している。とくに、「気持ちがやわらぐ(まぎれる)から」という理由は、1983年には19.4%に過ぎなかったものが、2000年以降急激に伸びている。それに対して、「役に立つから」と答えた人は、13.9%から9.9%に減った。犬ならば防犯用、ネコならばネズミを捕るといった目的は、もはや望まれていない。ペットを飼う理由は、かつての「実用」から「癒し」へと移行したと言っていいだろう。

一方、ペットを飼っていない人に対しては、飼わない理由を尋ねている。それによると、「十分に世話ができないから」とした人が46.5%と最も高く、「死ぬとかわいそうだから」(35.0%)、「集合住宅であり、禁止されているから」(24.6%)、「家や庭が汚れるから」(16.9%)、「動物が嫌いだから」(16.8%)と続いている。

図2 ペットを飼育している理由

集合住宅での飼育は若い人ほど寛容

かつて、犬、ネコの食事といえば、家族の食事の残り物というのが相場であったが、いまではペットも家族の一員。ペットフード工業会のアンケート調査によれば、ペットの健康管理で配慮しているポイントとして、犬飼育世帯は「便や尿の状態に常に気をつけている」「食事は決まった時間と回数を決めて与えている」「年齢にあわせた食事を与えている」がトップ3を占めている。ネコ飼育世帯ではそれに加えて「機能性がある食事を与えている」という回答を寄せている。

ペットの食事に対する意識が高まるにつれて、ペットフードの市場も拡大してきた。1993年度には1762億円だったものが、1999年には2410億円に成長。しかし、その後は2400億円前後で横ばいを続け、ペットフード市場も成熟化してきたことを感じさせる(図3)。

図3 ペットフード市場規模推移(全部門/流通量推移)

市場拡大にともなって、ペットフードの輸入比率も拡大。1995年には重量比で国産品の割合が50%を割り、まさに人間の食糧問題と同じく自給率の低下が進んできた。現在では45%前後で推移している。

また、ペットフードの購入場所としては、ホームセンター・ディスカウントショップが約6割、次いでスーパー、ペットショップ、ドラッグストア、インターネット通販と続いている。

ところで、最近では、ペット飼育可というアパートやマンションも出現しているが、一般的な集合住宅で犬やネコを飼うことに対して、どう考えられているのだろうか。

内閣府の調査では、「飼ってもよいと思う」と答えた人は2.1%に過ぎなかったものの、「一定のルールを守れば飼ってもよいと思う」という答えが58.0%と過半数を占めた(図4)。

1990年の調査では50.9%の人が「飼ってはいけないと思う」と答えていたが、2003年では35.7%に減少。この10年あまりの間にペットに対する意識が大きく変化したことを示している。

年代別では、20代〜50代で「飼ってはいけないと思う」が30%程度であったのに対して、60代では40.9%、70代では47.5%にのぼった。ペットが必要と考えられる高齢者の間に、むしろ集合住宅でのペット飼育に否定的な考えが強いことがわかる。

ストレスフルな現代社会において、「癒し」としてのペットの役割は今後もますます高まっていくことだろう。そうした時代を迎えて、ペットを飼う上でのルールや意識に関する議論が、もっと活発に行なわれる必要があるのではないだろうか。

図4 集合住宅におけるペットの飼育

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