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音楽CDの市場規模は最盛期の6割に

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音楽CDの売上げが落ち込んでいると言われて久しいが、日本レコード協会の調査によってもそのことは裏付けられる。CD(コンパクトディスク)、アナログディスク、カセットテープ、音楽ビデオを含めた2006年(1〜12月)の音楽ソフト全体の市場規模は4084億円という。このうち、8割以上の3445億円がCD、残りの大半に当たる568億円が音楽ビデオで占められている。
CDの売上げは1998年にピークを迎え、6000億円近くに達したが、その後は毎年前年比割れを記録しており、現在の市場規模はピーク時の6割程度に落ち込んでいる(図1)。

CDの売上げのうち、邦楽と洋楽の比率は約3:1であるが、とくに2002年から2004年ごろにかけて、邦楽の落ち込みが目立つ。一方、音楽ビデオは2005年、2006年と2年連続で、前年比2〜3%の微増を記録している。

図1 CD生産金額

有料音楽配信の売上が急成長

音楽ソフト低迷の最大の原因とされているのが、インターネットや携帯電話を利用した音楽配信である。同じく日本レコード協会の調べによると、協会会員43社における2006年の有料音楽配信売上は、全体で535億円。前年にくらべて約1.5倍という驚異的な伸びを示している。
内訳を見ると、最も多いのが携帯電話などのモバイル機器でダウンロードしたもので、合計の売上は482億円。これが有料音楽配信全体の売上の9割を占めており、前年比49%の伸びを示している(図2)。

図2 有料音楽配信売上実績(2006年)

パソコンを使って、インターネットからダウンロードしたものがそれに続くが、売上げは50億円と1桁少ない。ただし、パソコンによるダウンロードは前年比で3倍近い伸びを示しており、今後のさらなる普及が期待される。もっとも、それにはホームサーバーなどの家庭内インフラの普及や、ダウンロードした曲を手軽に聴けるオーディオ装置の普及がカギとなるだろう。

音楽CDの売れ行き不振の理由としては、もう1つ、ミリオンセラー作品の減少を挙げる人も多い。やはり日本レコード協会の調べによると、ミリオンセラー、つまり100万枚以上を売り上げた作品の数は、1990年代後半にはコンスタントにアルバムで毎年20〜30作品、シングルで10〜25作品あった。しかも、1999年には100万枚台が20作品のほか、200万枚台が8作品、300万枚台が1作品、800万枚台が1作品登場している(図3)。
ところが、2003年以降になると、ミリオンセラーのアルバムは10作品を割り込むようになり、シングルでは毎年1、2作品しか現れていない。
こうした数字を見ると、「音楽CDを買いたくても価格に見合う作品がない」という消費者の声が聞こえてくるような気がする。

図3 ミリオンセラー作品数の推移

携帯音楽プレイヤーの主流はMP3プレイヤー

配信された音楽を聴くためのツールとして、中心的な存在となっているのが、アップルのiPodに代表される携帯音楽プレイヤーである。MDやCDのようなメディアを使わずに、ハードディスクやフラッシュメモリに、MP3ファイルのような圧縮ファイル形式で音楽を録音するのが特徴だ。ここでは、ほかの携帯音楽プレイヤーと区別するために、「MP3プレイヤー」と呼ぶことにする。
gooリサーチと三菱総合研究所は2006年、MP3プレイヤーの保有状況・購入意向について、調査を行っている。それによると、最もよく使用している携帯音楽プレイヤーとして、MP3プレイヤーを挙げる人が全体の約3割を占めてトップ。CDプレイヤー、MDプレイヤーはそれぞれ約2割、カセットプレイヤーは4.4%に過ぎなかった。すでに携帯音楽プレイヤーの主流はMP3プレイヤーに移行していることがうかがえる(図4)。
年齢層別に見ると、10代で44.5%がMP3プレーヤーと回答しており、若年層ほど人気が高いことがわかる。40代までは30%前後という回答だが、50代以降になると急激に20%を割り込むのは、楽曲の読み込みにパソコンが必要になるものが多く、取り扱いが面倒だからと思われる。

図4 最もよく使用している携帯音楽プレイヤー(年齢層別)

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この調査では、今後買いたい携帯音楽プレイヤーについても尋ねているが、「MP3プレイヤー」との回答が過半数の52.8%を占めた。「特に買いたいものはない」(37.7%)という回答を除外して計算すると、携帯音楽プレイヤーの購入意向がある人のうち、8割以上がMP3プレーヤーを挙げていることになる。
このように、これからの音楽メディアの動向は、MP3プレイヤーを中心とした有料音楽配信を抜きにしては語れないだろう。今後は、中高年にも使いやすい操作体系、また家庭のオーディオで楽しむための機能向上、音質の向上が求められていくものと考えられる。
一方、ジャケット、歌詞カードなど、音楽CDでなければ得られない満足も存在する。今後、有料音楽配信がその点を克服してさらに売上げを伸ばすのか、あるいはまだまだ音楽CDが生き残るのかが注目されるところである。

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