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大衆スポーツ栄枯盛衰

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ゴルフは身近なスポーツ

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世の中が変われば、生活が変わる。その時代の空気が最も顕著に表れるのは、人々の余暇の過ごし方だろう。景気や生活スタイル、日本人選手の世界的活躍など、さまざまな要因で人気が高低するレジャースポーツの今を追ってみよう。
際だって変化が激しいのはスポーツの王道、ゴルフだ。経済産業省の「特定サービス産業実態調査」によると、2004年のゴルフ場数は2026カ所(図1)で、年間売上高は9758億円、年間利用者数は7388万人。

図1 ゴルフ場数の推移

また、ゴルフ練習場数は2707カ所(図2)で年間売上高は1675億円、年間延べ利用者数は1億241万人。コース・練習場合わせると、ゴルフは今も1兆円超の巨大市場だ。しかし、ゴルフ場数は2004年に調査開始以来、初めて減少に転じ、就業者数、売上高、利用者数もダウン。練習場についても同様の減少傾向だ。

図2 ゴルフ練習場の推移

ゴルフ場の衰退は景気と密接につながっている。?帝国データバンクの「2006年ゴルフ場経営者倒産動向」によると、ゴルフ場の倒産は21世紀に入って急増し、特に108件を数えた2002年には負債総額1000億円の大型倒産が相次ぐなど大きな社会問題となった。現在はピークから半減し沈静化が進んでいるものの、依然予断を許さない状況と言える。
しかし、ゴルフ人気は根強い。前出の「特定サービス産業実態調査」によると、2001年は72.8%が会員制だったゴルフ場は2004年には66.7%と減少し、代わりに会員・非会員制併用や非会員制が増加。また、ゴルフ場のキャディ数が3年間で1万3123人も削減された一方で、ゴルフ練習場1カ所あたりの練習打席数が増えている。また、ゴルフ練習場会員に女性が増えていることからも、ゴルフがより身近なスポーツとして裾野を広げていることがわかる。

低迷するスノースポーツ

一方、ゴルフと並んで1990年代に人気を博したスキーは苦戦を強いられている。(財)社会経済生産性本部の「レジャー白書2006」によると、1993年には1860万人にのぼったスキー人口は1996年から減少の一途をたどり、2005年には710万人にまで激減。スキー離れは歯止めがかかるどころか、加速する一方だ(図3)。

図3 スノースポーツの参加人口

しかし、1990年代半ばに登場したスノーボードの人口は1997年の統計開始以来、わずかながら増加傾向が続き、2005年には520万人を数えるほどに成長している。そのため、かつては事故の危険性からスノーボードを禁止していたスキー場も、今では大半が積極的に受け入れており、利用者の半数がスノーボーダーという状況だ。また、最近はカービングスキーやファンスキーなど新タイプのスキー板が登場し、スキーの多様化も進んでいる。それでもかつての活況には及ばず、スノースポーツにとっては依然厳しい時代と言える。
衰退の原因は近年の異常気象に加え、かさむ費用もネックとなっている。スノースポーツはスキー場利用や用具にかかる費用以外に、交通費や宿泊費など間接的な費用がかさみがち。しかもスノボ人気で年齢層が10代後半〜30代前半と若年化した影響もあり、割引リフト券や格安パックツアー、日帰り客が増加し、スキー場経営は大打撃。そのため、最近では町ぐるみのスキー場復興活動が活発化している。国内有数のリゾートエリアとして生まれ変わり、オーストラリア人スキーヤーを誘致して観光客を急増させたニセコ・スキー場や、吉本興業と提携してゲレンデライブを行い、付加価値をつけて集客強化した戸狩温泉スキー場など、全国でさまざまな取り組みが行われ、スキー復活を目指している。

スポーツはレジャーからライフスタイルへ

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スポーツ産業全体が伸び悩む中、健闘しているのがテニスとボウリングだ。テニスはコミックやアニメでヒットした『テニスの王子様』人気が後押しし、若年層の市場が活性化。「特定サービス産業実態調査」によると、全国のテニス場1531カ所のうち約6割がスクールを開講しており、受講者の多さが際だつ。一方、全国のボウリング場数は2004年に948カ所で、1980年代からほぼ横ばい。ただし近年は、ボウリング場単独で運営していた従来の施設が廃業し、代わりに郊外型ショッピングセンターや複合レジャー施設などに併設されるケースが増加している。利便性が加わった結果、年間利用者数は10年ぶりに増加に転じ、1人当たりのゲーム数も上昇傾向だ。

しかし最も注目したいのは、スポーツがお金と時間をかけて楽しむ「レジャー」から、より生活に密着した「ライフスタイル」へと転換したことだろう。博報堂フォーサイトの「ライフスタイル・イノベーション調査(2006年)」によると、過去1年間でスポーツをした人は全体の76.9%(図4)。今後スポーツをする回数や頻度を増やしたいと考えている人も65.7%と大半を占めていることから、スポーツが「観るもの」から「するもの」へとスイッチしていることがわかる。

図4 スポーツ生活の実態

では、実際にどのようなスポーツをしているのだろうか。頻繁に行われているのは1位が「ヨガ・エアロビクス」、2位が「陸上・ジョギング」で、いずれも月4回以上とずば抜けて多い(図5)。

図5 1か月の平均スポーツ実施回数

(株)矢野経済研究所がまとめた「スポーツ産業白書」をみても、ゴルフ、スノースポーツ商品の売り上げ急減とは対照的に、ここ5年間のアスレチック、フィットネス用品の増加はすさまじい(図6)。ヨガ、ピラティスブームが牽引したフィットネスクラブ人気は、クラブ数の増加やプログラムの多様化の他に、手軽にできるコンビニフィットネスが登場するなど盛況だ。また健康志向の高まりでウォーキング、ジョギング人気も増加中。団塊世代の退職によって、こうした健康増進のためのスポーツは今後増えていきそうだ。より身近で、気軽に、安価に。21世紀のスポーツは生活に欠かせない存在として定着しようとしている。

図6 スポーツ用品別国内出荷指数推移

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