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今、買いたい家電製品

トレンド 費やす

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「費やす」

パソコンが家庭にデジタル時代をもたらした

日本の消費は、1990年代以降に大きく変質したといわれる。日々の生活を便利にしてくれる「モノ」は基本的に充足され、ゆとりや満足感を与えてくれる「サービス」に軸足が移ったという見方だ。しかし、生活スタイルの変化や技術革新によって、より生活を便利にしてくれる「モノ」、新たに必要となってくる「モノ」も次々に出てくる。俗に「三種の神器」と呼ばれる耐久財だ。

1950年代後半ごろにはテレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫がこれにあたり、1960年代後半からは3Cと呼ばれるカラーテレビ・クーラー(エアコン)・カー(乗用車)に変化した。もちろん、これらは、今でもなくてはならない存在で、買い替え需要は常にある。しかし、普及率という意味では、もはや天井に張り付いた状態でもある(図1)。需要喚起のためには、新たな付加価値が必要となる。特に家電製品の場合は、技術革新により、新たな機能というだけでなく、まったくの新製品としてトレンドをつくり出す場合も少なくない。

図1 主要耐久消費財の普及率

本来は家電の領域でなかったものが、家庭に入ってきて存在感を示すようになったのがパソコンだ。総務省統計局の「主要耐久財の普及率」調査に初めて登場したのは1987年で、その際の普及率は11.7%。それがインターネットの登場で家庭での利用が進む相乗効果を生み、2006年には、68.3%となった(図2)。単身者世帯を含めれば、すでに80%を上回っている。

図2 パソコン普及率(一般世帯)

もっとも、現時点では洗濯機や冷蔵庫並みに普及する商品でないのもたしか。若年層を中心にヘビーユーザーが存在する一方で、高齢者世帯への浸透は必ずしも進んでいない。また、商品サイクルが短く値崩れも激しいコモディティ商品と化してしまった側面もある。さらに、新しいOS(基本ソフト)の登場など、消費者の購買行動に作用する要因も多い。このため、メーカーや販売店なども市場動向の見極めは難しくなっており、国内出荷は基本的に拡大傾向にあるものの、変動が激しくなっている(図3)。

図3 パソコン国内出荷台数

一方で、パソコンの普及が進んだおかげで、「デジタルの世界」がより身近になったのは間違いない。パソコンなどに用いられてきた技術が、家電製品にも用いられるようになり、2000年代に入ってからは「新たな三種の神器」が登場している。しかも、ニーズの多様化もあって、かつてのように商品を特定できず、複数の定義が生まれているのが特徴といえる。

新三種の神器の次をにらんだ戦略が必要

最もポピュラーなのが、薄型テレビ・DVDレコーダー・デジタルカメラを指す「デジタル三種の神器」。電子情報技術産業協会(JEITA)の「民生用電子機器国内出荷統計」において、薄型テレビがCRT(ブラウン管)テレビと明確に区別されるようになったのは2002年統計から。それまでは「カラーテレビ」と「液晶カラーテレビ」の2種類だったところに、「PDP(プラズマディスプレーパネル)」が加えられ、3本立てとなった。この時点でも、CRTカラーテレビは843万3000台で前年比13%の減少、液晶カラーテレビは100万9000台で同50%の増加という構図ができていた。ちなみにPDPは同約180%増の19万1000台。2005年には、液晶カラーテレビの国内出荷台数が、CRTカラーテレビを上回っている(図4)。

図4 民生用電子機器国内出荷台数

実は、主要な家電製品は1990年代半ばに需要が拡大した経緯があり、最近の平均使用年数は10年前後であるため、ちょうど買い替え時期にあたっていた。さらに2006年半ばからは、生産増加による価格の下落で値ごろ感も出た。これは、DVDレコーダーなどにも当てはまり、2006年半ば以降は、商品寿命とリンクした買い替えではなく、積極的な買い替えに変化してきている。テレビについても、消費者のなかには「一段の価格低下を待つ」という層もある一方で、20インチ程度の中型機を2台目として購入する動きも出ている。デジタルカメラについても、一眼レフタイプの販売が好調で、「デジタル三種の神器」の商戦は、これからが本番といえそうだ。

異なる分類法では三種の神器に入るのが、携帯電話だ。電子通信事業者協会の統計によると、2006年末時点の携帯電話契約数は9493万6000台で、1996年初めの867万台からほぼ一貫して増えている。電子情報技術産業協会の「移動体電話国内出荷統計」をみると、最近では2003年度に4984万3000台で一度ピークを迎えたが、2005年度から再び回復してきている(図5)。デジタルカメラはもちろん、ワンセグのテレビ放送受信や電子マネーなどの機能を取り入れたほか、インターネット端末としてもパソコンに迫っており、もはや「マルチパーパスの情報家電」となっている。これらの機能をフルに活用するためのサービス(ソフト)提供は、始まったばかり。サービス提供側 の取り組み次第で、さらに「大化け」する気配もある。

図5 携帯・自動車電話国内出荷台数

一方、かつての三種の神器だった白物家電にも変化が見られる。こちらも、テレビと同様に買い替えサイクルに入っているのに加え、全自動洗濯乾燥機やスチーム式オーブンレンジ、ホームシアターシステム、高機能掃除機などの高付加価値製品については、積極的な買い替え需要を喚起している。また、食器洗い乾燥機も根強い需要があり、主婦を対象とした購入調査ではつねに上位に入っている。個人消費が上向いてきた中、主婦の購買意欲をかき立てる機能やソフトをいかに付加するかが、問われることになりそうだ。

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