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団塊の世代のセカンドライフ

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「生きる」

枯れた境地とは程遠い

団塊の世代というのは通常1947年から1949年の3年間に生まれた世代のことをいう。この3年間の出生数は約800万人。3年間の中でも最も多い1949年の出生数は約269万7000人であった。2005年の出生数は約106万人であるから、ざっと2.5倍。人口減どころか、この時代にはものすごい勢いで人口が増え続けていた。生徒数が多すぎて教室数が不足し、小中学校で2部授業を実施することもあったほどである。人口ピラミッドをみても、かつてはきれいなピラミッド型を形成していたが、今はすっかりビア樽型になっている(図1)。

図1 わが国の人口ピラミッド(2004年10月1日現在)

戦後第1期生としての団塊の世代は、善きにつけ悪しきにつけ戦後の新しい文化の洗礼を受け、自らも高度成長期以降の新しい文化を担ってきた。ジーパンやミニスカート、ビートルズに代表される欧米のライフスタイルを若者文化として定着させ、漫画を読みふけり、全共闘運動を全国に巻き起こしたのがこの世代だ。最近は後続の世代から何かと批判されることも多いが、団塊の世代自身、そうした自負とプライドを持っている。しかも今の60歳はまだまだ若く、心身ともに元気である。定年後は余生をゆっくり過ごそうなどという"枯れた境地"とは程遠いのが実情だ。仕事に対する能力でも、若い人にはまだ負けないという意識が強い。

厚生労働省所管の労働政策研究・研修機構が昨年、団塊の世代を対象に行ったアンケート調査では、自分の職業能力について若い人を「かなり上回っている」と思っている人が25.4%、「上回っている」と思う人が36.8%に達している。全体の60%以上が、若い人よりは自分のほうが上だと考えているのである(図2)。客観的な評価はともかくとして、自信を持っていることは間違いなさそうだ。また約60%の人が、自分の技能や技術を後継者に継承すべきと考えているが、実際に「うまく伝わっている」という人は4.9%しかおらず、3割近い人は、「あまり伝わっていない」「まったく伝わっていない」と評価している。裏を返せばこの約3割の人たちは、今の職場でまだ自分の技術や技能が必要と考えているのではないだろうか。

図2 自己の職業能力(対若年者比)(2006年)

アクティブ・シニア・ライフを謳歌

こうしたことからも想像できるように、この調査では、60歳以降も今の職場で働き続けたいという人が全体の約61%と非常に多い。所得を伴う仕事を何歳くらいまでしたいかという問いにも、42.5%が65歳まで、23.9%が70歳までと答えている。けれども、だからといって仕事のことしか考えていないというわけではない。そこが少し前の世代とは違うところだ。団塊の世代の場合、定年後に"濡れ落ち葉"になるというイメージは想像しにくい。定年後も仕事は続けたいが、一方でセカンドライフを楽しみたいという意欲も旺盛なのだ。

野村総合研究所が2005年に行った調査では、「60歳を過ぎてからの人生で、やってみたいこと」という問いに対する回答で最も多かったのは「国内外への旅行」であった。以後、多い順に5位までを挙げると、「自然散策、ハイキング、まち歩き」「ボランティア活動」「スポーツ、体づくり」「映画鑑賞」となっている(図3)。積極的に外に出て行こうという人が圧倒的に多い。

図3 60歳を過ぎてからの人生で、やってみたいこと

もちろん、セカンドライフを楽しむには元手が必要だ。仕事を続けたいという背景には、当然のことながら経済的な理由もあるだろう。ただ野村総研の調査では、経済的な理由より「頭や体をなまらせないため」という理由を挙げた人のほうがやや多かった。そのほかに、「自分の生きがい、やりがいのため」「家にずっといるのは嫌だから」「もっと社会に役立ちたいと思うから」という理由を挙げた人も多い。また博報堂の調査では、定年後に備えて資産を増やす方法として、再就職を挙げた人(24.5%)よりも資産運用(財テク)を挙げた人(44.1%)のほうが圧倒的に多かった(図4)。

図4 資産を増やすためにしたいこと

これらのことを総合的に判断すると、団塊の世代は定年後も仕事を続けたいが、それは経済的な理由よりむしろセカンドライフを充実させるためであり、旅行などを楽しみながらボランティアなどで社会にも参加する。そしてそのためには資産運用も積極的にしていこうと考えているようだ。つまり何をするにもアクティブでアグレッシブな団塊の世代のライフスタイルは、定年後のセカンドライフでも変らないということである。高度成長期というよき時代に青春を謳歌した団塊の世代は、今度はもっと豊かで自立した"アクティブ・シニア・ライフ"を謳歌することになるのだろう。

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