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食卓を囲む家族団欒風景は今のアイキャッチ

食卓を囲む家族団欒風景は今

トレンド 食べる

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「食べる」

家族揃って夕食が摂れない家庭が多い

「孤食」ということばがある。家族がいながら一人で食事をすることを意味することばだ。核家族化、男女共同参画社会の進行によって、「家族団欒」で食事をするという光景は減り「孤食」が増えている。

2006年にNHKが行った「食生活に関する世論調査」では、家族と同居をしている人に対して、「家族全員で夕食を食べることが、どのくらいあるか」を尋ねている。それに対して、「毎日」と答えた人が38%、「週に5〜6日くらい」の12%を含めると、半数の人が、ほぼ毎日家族で夕食を共にしていることがわかった。しかし、「月に1〜2回くらい」と答えた人が6%、「ほとんどない」も9%あり、「週に1〜2日以下」と答えた21%を合わせると、全体の4割近くで、家族の誰かが不在のまま夕食を摂っているという結果がでた(図1)。

図1 家族で夕食を摂る頻度

その一方で、「家族全員で、日常の夕食をそろってとりたいと思うか」という問いに対しては、「できるだけ毎日、そろって摂りたい」という回答が60%に上っており、理想と現実との間に大きなギャップのあることがうかがえる。

また、内閣府経済社会総合研究所の調査(2004〜2005年)では、パリ、ストックホルム、東京の3都市を対象にして、家族全員で夕食を摂った回数を比較している。それによると、に、パリは平均5.0回で、46.2%が毎日家族全員で夕食を摂っている。ストックホルムでは35.3%が「毎日」と答え、ゼロという回答はなかった。それに対して東京は、平均回数が3.4回と最も少なく、「毎日」と答えた人はわずか16.8%。2回以下がほぼ半数を占めている。ヨーロッパの2都市に比べて、東京では家族団欒で夕食を摂る機会が少ないことがわかる。

夕食の時間帯は都会ほど遅い

では、食事の時間帯はどうなっているのか。総務省統計局が2001年に実施した「社会生活基本調査」によれば(2006年に実施された調査については、まだ数字が発表されていない)、昼食の開始時刻は大半の人が午後0時台に集中しており、あまり差がみられない。大きな特徴が現れるのは、やはり夕食である。平日の夕食開始の全国平均は19時9分だが、実際に19時台に夕食を摂る人は3割強程度。家庭によって、かなりの差があることがわかる(図2)。

図2 夕食開始時間帯(平日)

この調査では都道府県別の数字も公表されているが、それによると22時以降に夕食を始める比率が、地域によって大きく異なっていることがわかる。全国平均では4.32%であるものの、千葉、東京、神奈川、大阪、奈良のように、大都市やそのベッドタウンの地域では6%を超えている。逆に、青森、島根、香川、宮崎では1%台にとどまっているのだ。

また、女性より男性のほうが平均で約20分、仕事を持っていない人よりも持っている人のほうが約40分、食事の開始時間が遅くなっているのも目を引く。

では、食事にかける時間はどうか。やはり「社会生活基本調査」の調査結果によれば、10歳以上の平均で週に1時間38分、世代別で最も短いのが、10歳代後半と20歳代前半の1時間23分。それ以後は年齢が増すにつれて食事にかける時間が長くなり、70歳以上は1時間58分となっている。男女別では、各世代において、女性のほうが男性よりもやや長い。

食育への関心は強いけれど......

このように、家族団欒の機会も少なくなり、食生活の乱れや問題になっている今日、「教育」の一環として「食育」の必要性が叫ばれるようになってきた。

食生活や食文化についての知識を身につけ、食について考える習慣をつけることで、楽しみながら豊かな食生活を実現し、健康を確保しようという試みである。

この食育に対する関心度について、2005年に内閣府政府広報室が行った世論調査がある。それによると、「関心がある」と答えた人は31.9%であり、「どちらかといえば関心がある」と答えた37.9%を加えると、全体の7割近い人が「食育」に関心を示していることがわかった(図3-1)。

食育に関心を示す理由として、「食生活の乱れが問題になっているから」「生活習慣病の増加が問題になっているから」「子どもの心身の健全な発育のために必要だから」を挙げる人が多数を占めた。

ところが、実際に「『食育』に関する活動や行動をしているか」という問いに対しては、「積極的にしている」という人は11.9%にとどまっている。一方「あまりしていない」「したいと思っているが、実際にはしていない」を合わせると4割近くになる(図3-2)。

活動や行動をしていない理由として、「仕事や趣味で忙しいから」「食費を安くすることの方が重要だから」と答える人が多い。

図3-1 食育に関心があるか 図3-2 食育に関する活動や行動をしているか

こうした調査結果から、食育に関心を持つ人は多いものの、機会や環境に恵まれないために、なかなか実際には活動・行動ができないという実情がみえてくる。

しかし「食」の乱れは、そのまま国民の健康状態の悪化を招き、生産性の低下や生活の質の悪化を引き起こす原因となる。社会全体の損失につながる重大な問題である。

最近では、学校で食育に関する授業が行なわれるようになったが、まだまだ一般への認知度は低い。このあたりでもう一度「食」の大切さを認識すべきではないだろうか。

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