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団塊世代の国内旅行動向調査

2007/05/29共同調査 [遊ぶ]余暇・旅行 データストアあり

退職後に人気の国内旅行、財布のヒモは意外に堅い?

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団塊世代の国内旅行動向調査

~退職後に人気の国内旅行、財布のヒモは意外に堅い?~

団塊世代の大量定年退職時代を迎え、旅行需要の伸びが期待されている。実際、団塊世代が退職後に購入したい商品・サービスの1位は「国内旅行」だ。しかし旅慣れた団塊世代は、商品を見る目も厳しい。団塊世代の旅行動向や商品選びの背景にある価値基準を探った。

今回のテーマは「団塊世代の国内旅行動向調査」。

団塊世代の大量定年退職時代を迎え、旅行需要の伸びが期待されている。そこで、今回は国内旅行に限定した上で、団塊世代の旅行動向および今後の意向を探った。

今回の調査は2007年5月22日に行い、全国の団塊世代(1947〜1949年生まれ)の男女552人(男性50.0%、女性50.0%)から回答を得た。

調査結果について

まず、国内旅行に行く頻度を尋ねたところ、「毎月1回以上」が7.4%、「3ヶ月に1回程度」が23.9%、「半年に1回程度」が31.2%と、「半年に1回」以上行く人が6割を超えた。回答者のうち、本人または世帯主が「退職した」人は38.2%、「退職して再就職した」「退職していない」人は61.8%であったが、退職金や預貯金を使って、退職後の生活を豊かにするために、どのような商品やサービスを購入したいかを尋ねたところ、「国内旅行」64.7%、「海外旅行」45.5%が上位を占め、旅行需要の伸びが期待される結果となった。

図1.今後購入・実行したい商品やサービス(n=552)

図1.今後購入・実行したい商品やサービス

しかし、「旅行へ行く人は増えても、旅行業は衰退する」説もあるように、団塊世代の退職が旅行会社にとって必ずしも需要増に直結するとは限らない。実際、1年に1回程度以上国内旅行に行くと答えた453人に、過去1年間に行った国内旅行の形態を複数回答で尋ねたところ、「自分でプランを作り、自分で予約を取る個人手配旅行」が77.3%であったのに対し、「旅行会社の提供するパッケージ商品」の観光付きは29.4%、フリープランは19.9%であった。旅行会社に手数料収入が入らない旅行形態の方が多いという結果から、旅行会社は、旅行需要を全て取り込むだけの魅力的な商品を提供できていない、またはアピールできていないことも考えられる。

では商品力とは別に、旅行会社の対応力はどう評価されているか。旅行会社を利用したことのある354人に、担当者の旅行知識・情報の満足度を尋ねたところ、「満足だ」「十分だ」と回答した人が46.0%いる一方、「不十分だ」が40.4%、「不十分だし旅慣れている自分の方が旅行情報に詳しい」が13.6%と、不満派が過半数という結果となった。

図2.過去1年以内に行った国内旅行の形態(n=453)

図2.過去1年以内に行った国内旅行の形態

団塊世代が旅行商品選びで重視する点は何か。国内旅行の計画を立てる際、重視する項目を複数回答で尋ねたところ、「宿泊先」77.7%が最も多く、「観光(景色、史跡を見る)」62.3%、「交通手段」51.2%がこれに続いた。

また、過去1年間に行った旅行目的と、今後行きたい旅行目的を尋ねたところ、両者ともに、「温泉・リゾートを楽しむ」「観光(自然を観る)」「観光(歴史建造物などを観る)」が上位を占めた。過去に行った割合は低いが今後行きたい人の割合が10%程高かったものとして、「体験する(蕎麦打ちや果物狩りなど)」と「学ぶ(料理・歴史など)」が注目される。

図3.過去1年以内に行った国内旅行の目的、今後行きたい目的(n=453)

図3.過去1年以内に行った国内旅行の目的、今後行きたい目的

さらに、団塊世代が旅行商品を選ぶ際の価値基準を探った。対立する2つの項目から自分の考えに近い方を選んでもらい、ウェイト値で表したのが図4である。「目的やテーマを決めていく」派が多いという特徴が出たが、だからといって「目的やテーマのためなら費用は惜しまない」人は少数派であった。目的のために費用を惜しみなく使うというよりも、幅広い旅行会社の商品を比較・検討してじっくり選び、お得に何度も行きたい、というのが全体的な傾向として読み取れる。金銭的に余裕があると考えられがちな団塊世代だが、1回あたりの国内旅行に対する財布のヒモは意外に堅いようだ。

ただし、この結果を国内旅行に行く頻度別に集計すると、旅行頻度が高いほど「求める目的のためなら費用は惜しまない」人の割合が高くなる傾向が見られた。「毎月1回以上」行く人では割合が逆転して「費用は惜しまない」派が過半数を占めている。国内旅行にかける平均費用を尋ねる質問でも、旅行頻度が高い層ほど、平均費用も高い傾向が出ており、旅行に行く頻度もかける金額も多く、「目的のためなら費用は惜しまない」というこだわりのある層の存在が浮かび上がった。

図4.国内旅行商品を選ぶ際の価値基準(2つの項目のどちらに近いかをウェイト値で表したもの)(n=453)

図4.国内旅行商品を選ぶ際の価値基準

JR各社や航空会社の一部は熟年層対象の割引サービスやポイントサービスを提供して熟年層の囲い込みを始めている。例えば、JR東日本の「大人の休日倶楽部」等、,JR各社の会員制サービスについて、利用状況・利用意向を尋ねたところ、利用者と今後利用したい人の合計は実に75%以上となった。同サービスは有料(年会費1500円〜2500円)のサービスであるが、「有料の年会費を払ってでも利用したい」という商品性は、堅い財布のヒモを緩めるためのヒントになるのかもしれない。国内旅行においても、ポイントサービスや熟年層限定割引サービスなどの導入が突破口になるのではないか。

薄利多売と言われる旅行業界。旅行需要の牽引役になるかと期待される団塊世代も、全体的には商品を選ぶ目は厳しく、財布のヒモは意外に堅いという結果となった。今後は、「求める目的のためなら費用を惜しまない」層をどれだけ取り込んでいけるか、また、熟年層限定割引のようなプレミアム性を持たせたサービスによりリピート率をどれだけ上げていけるかが、鍵と言えるかもしれない。

<調査概要>

  • 実施期間: 2007/05/22
  • 有効回答数: 552
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